釜山のガイドブックを見ると、「海雲台」や「広安里」そして「四面」といった、おしゃれで若者が多そうな場所が紹介されています。
しかし・・50代の私にとってはやや抵抗が・・・。
キラキラしてて人が多いところはちょっと苦手。
もう少し落ち着いた場所で楽しみたい。
そこで、ガイドブックにほんの少しだけ触れられている比較的渋い場所、梵魚寺と金剛公園に行ってみることにしました。
両スポット間は地下鉄で10分ほどと近く、金剛公園は温泉エリアの中にあるので温泉好きにも好都合なのです。
温泉は金剛公園近くの温浴施設「虚心庁」に決定。ビアホールも併設されているそうです!
こんな人におすすめです
・自然が好き
・建造物が好き
・歴史が好き
・温泉が好き
・キラキラしたところはちょっと苦手
・混雑は避けたい
※2025年8月現在の情報です。

梵魚寺(ポモサ) 所要時間:2時間程度
「梵魚寺」とは?
現地の看板による説明は下記の通りです。歴史があり、非常に広いエリアにわたっているお寺であることがわかります。
・新羅文武王18年(西暦678年)に、当時を代表する僧侶の義湘大師によって創建された韓国を代表する25寺のうちのひとつ
・10の庵と200余りの付属寺院を従える禅刹大本山であり、総合修行道場でもある
アクセス
地下鉄1号線「梵魚寺駅」へ
私のホテルは地下鉄1号線チャガルチ駅近く。ここから1本で最寄りの「梵魚寺駅」まで行くことができます。
所要45分程度。南浦洞駅からも同じぐらい。四面駅からだと30分ぐらいです。
お寺の最寄の駅ということで、ものすごく閑静な場所を想像していましたが、普通に街中でした。

「梵魚寺駅」からはバス
そして「梵魚寺駅」からは「90番」のバスに乗ります。
このバス停が駅から2~3分ほど歩いたところにあるので要注意です。
(Googleマップでは「Beomeosa Temple Entrance」)
「梵魚寺駅」5番出口を出たところにあるコンビニGS25の前にある斜めの道を直進すると、BI-MARTというスーパーがあり、その付近にバス停があります。
ちなみにバスでもT-moneyカードが使えて便利です。乗車時タッチなので他の人の動向を見ておきましょう。



GS25でペットボトルを買っておきましょう。梵魚寺ではあまり売っているところがなかったです。
梵魚寺到着
バスに乗って30分程度、バス停名はわからないのですが、案内板があり、みんなが降りる場所で下車します(Googleマップでは「Beomeosa Temple Ticket Booth」)。
ただ、このとき全員が下りたわけでなく、おばちゃんたちはそのまま乗っていたんですよね。一体どこへ・・・?

ちなみにこの90番のバスは環状線なので、このまま乗っていると最初のバス停に戻ります。
したがって、帰るときもこのバス停から乗ることになります。
バス停近くにこのような案内図がありましたが、言葉の問題もあって正直よくわからず。

とりあえず近くの階段を上ります。

この階段が入口だったようです。徒歩で入る分には無料でした。
パンフレットなどもなく、入り口にはこのような案内が。わかるようなわからないような。道なりに進みます。

結局、普通に下から登っていくと図の14⇒13⇒12⇒2⇒1の流れで見られる(なんとなく斜めT字になっている縦の棒の部分・・・)、ということでした。


途中でこのような石柱が。形状からして墓地のような気もするのでやや不謹慎ですが、なんかカッコいい。
特に気に入ったのはこれです。

ところどころにこのような漢字が彫られた岩石を見かけました。

韓国も漢字文化圏なんだなと改めて思いますね。そういえば今の若い人たちはほとんど漢字は読めないんだよ、とタクシーの運転手さんが言っていました。
さて、あとはひたすら上っていきます。


なかなかの極彩色でちょっとだけ日光東照宮を思い出すたたずまいです。看板の説明にあった新羅の時代、西暦678年建立ということを思い起こしながら見学していきます。
夏の暑い日、平日だったこともあってか、最後の「大雄殿」に至るまであまり人もいなく、静かな境内を堪能できます。


梵魚寺のすべてを見ようとするときりがなさそうなので、案内図の14⇒13⇒12⇒2⇒1の順に見て、同じ道を下りました。
最初のバス停に戻り、90番のバスがちょうど来ていたので梵魚寺駅に戻ります。

戻る途中、レストランやカフェが点在していました。写真撮るの忘れちゃいましたけど・・・汗
行きのバスで梵魚寺に行かなかったおばちゃんたちは、そちらに行っていたのかもしれません。
金剛公園 所要時間:1時間半程度
金剛公園とは
地下鉄1号線「温泉場駅」から徒歩15分ほどの大きな公園です。園内にロープウェーがあり、展望台からは釜山の市街地が一望できます。

アクセス
地下鉄1号線「温泉場駅」から徒歩15分。温泉場駅までは梵魚寺駅から乗車10分程度。チャガルチ駅・南浦洞駅からだと35分程度です。四面駅からだと20分ぐらい。
駅から徒歩で向かいます。Googleマップによればバスでも行けそうでしたが、バス停自体が駅から遠く、歩こうと思いました。地図上はわかりませんが、公園付近は上り坂になります。
金剛公園に到着
入場は無料。パンフレットはありましたが日本語版はありませんでした。
入口すぐにロープウェーの乗り場の案内があるので、そちらに向かいます。


ロープウェイと展望台とタワマンと
ロープウェイは往復11,000ウォン。発車時間まで少し時間があるというので、待合室で待ちます。待合室は冷房がものすごく効いていて寒いぐらい。ちなみにこのときのお客さんは私だけでした。
係員と私だけの2人だけの若干気まずい感じでロープウェイに乗ります。

降り場も少し場末感が・・・案内板を見ながら展望台を目指します。

が、しかし全然違うところに出てしまいました。なんだここは?

いったん戻って注意深く案内板を見て、無事展望台へ。
ちなみに足元は舗装はなく、山道な感じですので歩きやすい靴推奨です。

展望台はちょっと高くなった場所という感じのかなり素朴な感じでした。ここから釜山の街一望、ということですが・・・。



タワーマンション、多すぎないか・・・?釜山は330万人が住む大都市とはいえやりすぎでは・・・。

こちらの記事(2025/8/15)によれば「新築マンションの売れ残りは地方全体で深刻な問題となっていて、なんと地方の新築マンションの入居率は約50%にとどまっているという。」とのこと。
ホテルの近くにもタワマンが建っていましたが、夜明かりがついていたのは確かに半分程度でした。
この20年ほどでかなり景観が変わったのではないかと思いますが、これから20年後もまた違う姿を見せそうです。

温泉施設(虚心庁) 所要時間:1時間程度
金剛公園から温泉場駅方面に7~8分戻ると、「虚心庁」という温浴施設があります。私は今回は温泉のみ利用。チムジルバンは別料金です。

虚心庁はビルの3階にありますが、写真はその1階部分。ラグジュアリーです。

階段でフロントに向かう形です。ご老人には結構きついのではないだろうか。

料金表はこちら。私は平日のお風呂のみだったので、15,000ウォンとなります。

公式ページに利用案内図があったのでこちらに引用しておきます。

注意点
フロントでキーをもらい、その番号の靴箱に靴を入れ、その番号のロッカーを使用する(靴箱とロッカーのキーは共通)形になります。後払い。
入場してからチムジルバンを使いたい、ドリンクを飲みたい、何か買いたい・・・となった場合は、キーに課金され退出時に精算できるシステムになっているようです。
さて、私のロッカーのキーが作動しなかったので、掃除していた係員に聞いたところ多分水分がついているから・・・といいながら振ったりして水分を飛ばしていました。
また、少し力を入れて施錠する必要があるようです。隣のロッカーの人が教えてくれました。
あと、お風呂に入る前のエリアにタオルが置いてありますが、これはお風呂に持ち込み禁止。体を洗う専用のタオルがお風呂内入り口付近に置いてあるので、それを使うとのことでした。
このときロッカールームにいた係員の方、日本語がかなり流暢でした。日本人だったのかな?と思うほど。助かりました。
虚心庁のお風呂は公式サイトを見てください。広い広い!大変豪華!!しかも温泉です。


ビアホール(虚心庁併設)
さて、虚心庁と同じビルの1階にはビアホールが!
しかも虚心庁利用者は10%オフです。行くしかありません。

18時に開店らしく、開店早々入店。お客さんは私一人。こちらではクラフトビールを出しているようで、ヴァイツェン・ピルス500ミリリットル 各9000ウォンを注文。黒ビール(ドゥンケル)もありましたが、ここは一人旅の悲しさ。次回トライしたいと思います。
ビールは美味しかったのですが、正直ヴァイツェンとピルスの違いがあまりよくわからず・・・。違いがはっきりしているヴァイツェンとドゥンケルの組み合わせの方がよかったかなあと思いました。


ちなみに食事は一人向けの量ではなかったので注文しなかったのですが、おつまみでえびせんがサービスでついてきました。
そして精算時は忘れず虚心庁のレシートを提示して、10%オフとなりました。
番外編1 バス停「Beomeosa Temple Entrance」近くのスーパーBI-MART見学

せっかくなのでちょっと見てみました。
お米、10キロで50,000ウォン前後・・・今の日本の相場よりかなり安いですよね~。

番外編2 温泉場駅の近くの食堂 보리통(ボリトン)
お腹が空いたので温泉場駅近くで昼食。といっても、やはりお店はあるもののハングルだらけで悩まされます。入りやすそうなお店に入ろうか・・・と思った矢先、一件だけおばちゃんたちが続々と入っていくお店があるのを発見。

日本語表記はもちろん、英語表記も料理写真もなかったのですが、Google翻訳で店頭の表示を翻訳、まあ大丈夫だろうということで入店しました。
お店は混んでいましたが空席があり着席。Google翻訳で大麦云々と訳された、一番よくわからなかったメニューをあえて注文してみました。
店員さんは「あれだけどいい?」という感じで他の人が食べてるのをさしてくれたのでわかりやすかったです。


そしてここでは隣に座っていたおばちゃんもいろいろ教えてくれて、はしやスプーンをテーブル横の引き出しから出してくれたり(結構このタイプのテーブル、多いですね)気を使ってくれました。とてもありがたいです。おばちゃんの方が先に出て行かれましたが笑顔でお別れ。言葉は通じないですが人の温かさを感じました。
一方で別のおばちゃんは荷物を他の場所に置かれそうになってキレていたので、まあいろんな人がいるなと・・・笑
頼んだものは正確にはわかりませんが、麦飯とカニのみそ鍋的なもの7000ウォン。周りを見ているとスープをご飯に混ぜて食べる、ということのようです。しきたりに従い食べました。これまで辛い・脂っこいが多かったので優しいお味で体によさそうな美味しい料理でした。ただもれなくキムチはついていました。
チゲ鍋も提供しているようで、それは男性が食べていましたね。もし会社の近くにあったら定期的に行きたくなるようなお店でした。

番外編3 ロッテリア(虚心庁のビル1階)
ロッテリアはどこにでもあってちょっと休みたい、というときに本当に便利。
虚心庁のビルにも1階にロッテリアが。ちなみにスターバックスやそのほかのカフェなどもありました。

暑かったのでロッテリアでアイスクリームを食べて休憩。大げさなデザートじゃなくて「ちょっと食べたい」に対応しているところがまたいいんですよね。
まとめ この日のルート
この日のルートをまとめるとこんな感じでした。
私は8月に訪問したのですが、注意点としては水分ですね。梵魚寺、金剛公園内は売店もかなり限られていたので、行く前にペットボトルを買っておいた方がいいと思います。あと歩きやすい靴推奨です。
・地下鉄1号線チャガルチ駅 発
・梵魚寺(所要時間2時間程度)
・BI-MART
・温泉場駅 보리통(ボリトン)で昼食
・金剛公園 (所要時間1時間半程度)
・ロッテリア
・虚心庁 (所要時間1時間程度)
・ビアホール
・チャガルチ駅に戻る でした。
梵魚寺・金剛公園・虚心庁も全部その一部しか行けていないのが残念です。また釜山に行くときには再訪したいと思います。


