私の物件が「大島てる」に載っている・・・?その後の顛末と「大島てる」への意見

私が保有するマンション(区分)ですが、現在(2022年7月)売却のために動いております。横浜市南区の1K物件です。

自分でも同様の物件の市場価格を調べつつ、友人から紹介のあった不動産業者さんに依頼して、買主を探してもらっております。

(2023年12月13日追記:今年売却しました。)

目次

「大島てる」に書き込みが?

そんなある日、業者さんから連絡が。

「最近大島てる(事故物件サイト)に告知事項あり、との書き込みがされたようです。」

えーー!まさか・・・!!

早速「大島てる」を見ると、同じマンションの別の部屋に「告知事項あり」との書き込みが。

不動産業者さんからは、「大島てる」に載っている物件が同じマンションの別の部屋であったとしても、金融機関によっては評価が下がり、融資が難しくなる(真偽はどうあれ、掲載されている時点でNG)旨の指摘がありました。

しかし、管理会社からもそんな話は聞いていなかったので、まずは真偽の確認が必要です。

ショックで頭が真っ白になりながらも、早速下記の対応をしました。

その後の対応

管理会社への事実関係確認

まず、マンションの管理会社に電話しました。

管理会社も書き込みの事実を関知していなかったようです・・・。

その後、管理会社から当該物件の所有者に確認したところ、事実無根であることがわかりました。

「大島てる」は誰でも簡単に投稿ができるので、いたずらや嫌がらせなどの目的で虚偽の投稿がされることもあるようです。

「大島てる」への削除依頼投稿

投稿内容が虚偽であることがわかったので、大島てる側に削除を依頼しました。

この削除依頼も「投稿へのコメント」としてしか受け付けていないようなので、「管理会社にも確認したが、虚偽なので削除してほしい」旨のコメントをしました。

別の金融機関での融資検討

これは買主さん側の話ですが・・・

もともと検討していた金融機関は「大島てる」に記載されている時点で融資可能性なし、ということで、不動産業者さんと付き合いのある別の金融機関にて改めて融資の検討をせざるを得ない状況となりました。

※そして後日さらに下記記事の対応を行って投稿が実際に削除されましたので、参考として載せておきます。

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「大島てる」投稿の削除方法|実際の経験談 所有する投資用物件に事実無根の投稿がありました・・・! 投稿自体は誰でもできてしまうサイトなので、いたずらや嫌がらせで書き込む人間がいるようです。 憤りつつ、...

「大島てる」側のスタンス

「大島てる」の投稿へのスタンスは下記の通りのようです。

なお、以下の箇条書きは、大島てる氏も共著者となっている「実録怪談 最恐事故物件」(竹書房)という書籍が元ネタであり、その内容をまとめたものになります。

  • 大島てる氏が家業として不動産賃貸・管理業を引き継いだ(現在は撤退済)が、事故物件情報は十分に開示されていなかった。
  • 業界的にも告知義務を果たさない業者が後を絶たなかった。
  • そこで自身で事故物件のデータベースを2005年に立ち上げた。
  • 情報の充実のため、2011年に投稿型サイトへ移行
  • 投稿は自由。事実誤認以外は削除などには応じていない。
  • 「事実だが不動産の価値が下がるので迷惑だ」「事実だが削除してほしい」といった要請には一切応じていない。

かなり強固なポリシーで運営されているサイトです。

なお、投稿をめぐってはこれまでも訴訟や脅迫があったようで、顛末が「大島てる」にて掲載されています。(晒されている、という感じですが・・・)

「大島てる」への意見

まず、公正な情報提供機会を与えるという「大島てる」の趣旨には賛同します。

ただ、既に個人の情報発信メディアを超え、有名データベース、プラットフォーム化していることを前提に対応していただきたいです。

掲載情報が事実かどうかは物件の関係者が調査すればわかる話ではありますが、今回のように、「大島てる」に掲載されている時点で、「真偽にかかわらず」取引や融資の対象から外されてしまう場合もあるのです。

心理的瑕疵について業界での情報開示が足りない、できるだけ情報開示すべきというサイトの趣旨は理解できますが、誤った情報も投稿されており、削除要請にも対応しきれていない状態では本来の趣旨を全うできていないのではないでしょうか。

投稿情報が事実であればまだしも、今回の事例では、虚偽情報であることがわかった後も今のところ投稿は削除されず、また購入を検討している買主さんとしても、融資に関して当初予定していたところとは別の金融機関を検討せざるを得なくなっているという実害が生じています。当然売却手続自体も遅れてしまっています。

すなわち投稿内容が虚偽の場合でも一定の(負の)影響力があるということです。

心理的瑕疵の告知については昨年(2021年)、国土交通省による基準も出されていますので、例えば投稿基準をこの基準に合わせ、投稿基準にあわないものや明らかに虚偽のものは削除するなどの管理が必要ではないでしょうか。

それができないのであればサイト記載情報は「玉石混交」であることをもっと明確にする必要があるでしょう。

それにしても・・・「大島てる」を見ていると、事故物件ってある地域やある物件に集中している傾向があるように思いました。もちろん上記のとおり、全て正しい情報とは限りませんが、それにしても偏りがあるような・・・。繁華街での事件事故は広く人に知られることになるので、繁華街の事故物件の数が多いのはわかるのですが、住宅街でも事故物件が多いエリア・物件があり、やはり科学では証明できない何らかの力も働いているのかな、と思ってしまいました。

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